WooCommerce「アカウントとプライバシー」設定
[WooCommerce] > [設定] で [アカウントとプライバシー] タブを選択してください。
[アカウントとプライバシー] 設定は影響し合う項目があり、少し複雑です。
手っ取り早く設定したい方へのおすすめは、「アカウント作成」の「マイアカウント」ページで、お客様がアカウントを作成できるようにします。 はチェックを入れて、それ以外はデフォルト設定のままにすることです。
デフォルトの設定

ゲストの購入処理
アカウントを未登録のお客様でも、注文を可能にします。
チェックを入れると、アカウントを登録しなくてもユーザーが商品を購入することができます。
アカウントを作成したユーザーは、マイアカウントページで注文履歴などを確認することができます。(ショップ管理者はアカウント登録を行ったユーザーの一覧を、[ユーザー] > [ユーザー一覧] で確認することができます。)

チェックを入れない場合は、アカウント登録をしていないユーザーがカート画面で「お支払いへ進む」ボタンを押すと、「支払いをする為にはログインしてください。」というアラートが表示されます。
アカウント作成を任意では無く、そもそもして欲しくないという場合は、こちらをご覧ください。
購入処理中に顧客が既存のアカウントにログインできるようにします。
チェックを入れると、ユーザーがアカウントにログインしていない場合、支払い画面にログインエリアが表示されます。クリックするとログインフォームが表示されます。

アカウント作成
お客様が購入手続き中でも、アカウントの新規登録をできるようにします。
チェックを入れると、支払い画面で「アカウントを作成しますか?」のチェックボックスが追加されます。
※ただし、「ゲストの購入処理」で「アカウントを未登録のお客様でも、注文を可能にします。」にチェックが入っていない場合は表示されません。

「マイアカウント」ページで、お客様がアカウントを作成できるようにします。
チェックを入れると、マイアカウントページのログインフォームの横に新規登録用のフォームが追加されます。特に理由が無い限りチェックを入れて新規登録を受け付けるようにしておくと良いでしょう。
ただし、購入者のみがアカウントを作成できるようにする場合などは「オフ」(ログインフォームのみが表示されている状態)にします。

顧客のアカウントを作成すると、顧客の名、姓、メールアドレスに基づいてアカウントのユーザー名が自動的に生成されます。
チェックを入れた場合
ユーザーがアカウントを作成する際に入力したメールアドレスなどからユーザー名が自動で作成されます。
例えば、「t-yamada@example.com」というメールアドレスを入力した場合、「t-yamada」の部分がユーザー名になる、といった感じです。
チェックを入れない場合
アカウント作成フォームに「ユーザー名」の欄が追加されます(画像参照)。

アカウントの新規作成時、パスワードを自動的に生成します。
チェックを入れた場合
「登録」ボタン押した後、ユーザーが入力したメールアドレス宛に自動で生成されたパスワードが送信されます。
ユーザーはあとからマイアカウントページの「アカウント詳細」ページでパスワードの変更をすることが可能です。
チェックを入れない場合
アカウント作成フォームに「パスワード」入力欄が追加されます。

アカウントの削除リクエスト
リクエストベースで注文から個人データを削除する / リクエストベースでダウンロードへのアクセス権を削除する
特にEU諸国をターゲットに商品を販売する場合以外は両方ともオフで大丈夫でしょう。(2020年10月現在)
詳しく知りたい方向け
WordPress4.9以降、個人データ消去ツール( [ツール] > [個人データの消去] )がWordPressの機能に追加されたのですが、下記2つはそれに関するオプションとなります。(補足を参照ください)
リクエストベースで注文から個人データを削除する
チェックを入れた場合は、消去ツールで個人情報を削除した際に注文( [WooCommerce] > [注文] )から個人データが削除されるようになります。
※当方が検証したところ、注文データ自体は残りますが、注文データ詳細を表示すると、氏名や住所等が削除され、メールアドレスは”deleted@site.invalid”に差し変わりました。
リクエストベースでダウンロードへのアクセス権を削除する
チェックを入れた場合は、個人データを削除した際にユーザーのマイアカウントページからユーザーが購入したダウンロードファイルが削除されるようになります。
※当方が検証したところ、「まだ利用できるダウンロードファイルはありません。」の表示になりました。
※ユーザーのアカウントを削除するには [ユーザー] > [ユーザー一覧] から手動で削除する必要があります。
個人データについての簡単な補足
欧州連合(EU)のGDPR(General Data Protection Regulation)法が施行されたことにより、WordPress4.9から「個人データのエクスポート」と「個人データの消去」機能が追加されました。
ざっくりとした説明ですが、GDPR法は日本の個人情報保護法のEU版でさらに厳しくした感じのものです。(IPアドレス等も個人情報の対象です)ユーザーの請求によってサイトが保有する個人情報を開示したり、削除をすることが義務付けられています。
特にEU諸国も販売のターゲットにされる場合はGDPR法について対応をおすすめします。
「個人データのエクスポート」と「個人データの消去」機能については以下のブログが参考になります。
WordPress 4.9.6から追加されたGDPR対応機能を実際に試してみた
ちなみにこのツールはプラグインが扱う個人データは消去するようですが、WordPress本体のユーザー情報は削除しないようです。(個人的には謎なのですが、仕様のようです)
個人データの削除
注文からの個人データ一括削除を許可する
特にEU諸国をターゲットに商品を販売する場合以外はオフで大丈夫でしょう。(2020年10月現在)
チェックを入れた場合、 [WooCommerce] > [注文] ページの一括操作プルダウンに「個人データを削除」のオプションが追加されます。

プライバシーポリシー
登録のプライバシーポリシー
アカウント作成時に登録フォームの下に表示されるテキストです。ショップのサービス内容によって変更してください。
[privacy_policy] の部分にはプライバシーポリシーに設定した固定ページへのリンクが代入されます。
変更例:個人データは、[privacy_policy] に説明されている用途に使用されます。

購入処理のプライバシーポリシー
支払いページの「注文する」ボタンの上に表示されるテキストです。ショップのサービス内容によって変更してください。
[privacy_policy] の部分にはプライバシーポリシーに設定した固定ページへのリンクが代入されます。
変更例:個人データは、[privacy_policy] に説明されている用途に使用されます。

個人データを保持する
各項目の注文データを保存しておく期間を設定することができます。空欄(デフォルト)の場合は無期限で保存されます。
「アカウントとプライバシー」設定の説明は以上です。
以下補足事項です。
ユーザーにマイアカウントを作成して欲しくない場合
マイアカウントの作成を任意では無く、そもそもして欲しく無いといった場合の設定です。
「アカウントを未登録のお客様でも、注文を可能にします。」を「オン」にした上で、[WooCommerce] > [設定] > [上級者向け] タブで「マイアカウントページ」へ固定ページが設定されていない状態にしておきましょう(下記画像参照)。これにより、アカウントページ自体が存在しなくなります。

Japacartテーマではヘッダーとモバイルナビゲーションメニューにマイアカウントページへのリンクが設置されているのですが、固定ページを設定されていない状態にすることでこのリンクも自動的に削除されます。

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